ガソリンスタンドは、自動車やバイクの給油所として欠かせない場所です。近年は安さを売り物にしたセルフガソリンスタンド、整備工場やレンタカー店を併設したガソリンスタンドなど、バリエーションも増えています。店舗数が多い分アルバイトや正社員の募集も多く、働いてみようかなと思っている方もいることでしょう。
そこで、今回はガソリンスタンドの仕事内容や取得しておくと有利な資格などをご紹介しましょう。
- ガソリンスタンドの種類と仕事内容
- ガソリンスタンドで働く際に有利な資格
- ガソリンスタンドの仕事内容や資格に関するQ&A
この記事を読めば、ガソリンスタンドで働くメリットなども分かりますよ。ガソリンスタンドの仕事に興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.ガソリンスタンドの種類と仕事内容
はじめに、ガソリンスタンドで扱っている商品や種類、仕事内容などをご紹介します。給油以外にはどのような仕事があるのでしょうか?
1-1.ガソリンスタンドで取り扱っている商品は?
ガソリンスタンドというと、自動車やバイクにガソリンや軽油を入れる場所というイメージがあります。しかし、ガソリンスタンドで取り扱っている商品はガソリンや軽油だけではありません。ストーブや給湯器の燃料として使われる灯油やカー用品も販売しています。
ガソリンスタンドによっては、自動車の整備や車検も行っているところやレンタカー業務を行っているところもあり、皆様が思っている以上にガソリンスタンドで取り扱っている商品はたくさんあるのです。
1-2.ガソリンスタンドの種類は?
現在のガソリンスタンドは、以下のような種類があります。
- 給油・自動車の整備や清掃を行ってくれる、スタンダードなガソリンスタンド
- 給油を自分で行うセルフのガソリンスタンド
- 整備工場が併設されていたり、レンタカー業務も行っていたりするガソリンスタンド
ガソリンスタンドの種類によって仕事内容も異なりますので、働きたいと思っているガソリンスタンドがどのようなものか、よく確かめて応募するとよいでしょう。
1-3.ガソリンスタンドの仕事内容は?
ガソリンスタンドの仕事内容は、
- 給油
- 灯油の販売や配達
- 自動車の清掃
- 自動車の整備
- 車検
- カー用品の販売
などが主なものです。ガソリンスタンドによって若干業務内容が変わってきますので、求人内容もよく確認をしましょう。
2.ガソリンスタンドで働く際に有利な資格
この項では、ガソリンスタンドで働く場合に持っていると時給や給与がアップしやすい資格を紹介します。どのような資格なのでしょうか?
2-1.ガソリンスタンドで働くには、資格が必要?
ガソリンスタンドで、自動車に給油をしたり清掃をしたりするだけならば資格は必要ありません。ですから、ガソリンスタンドは学生や主婦に人気のアルバイトです。ただし、資格が必要な仕事もあります。また、資格を取得すれば時給や給与がアップすることもあるでしょう。有資格者しか募集を行っていないガソリンスタンドもあります。
2-2.取得しておくとよい資格とは?
ガソリンスタンドで働く際、取得しておくと有利な資格としては、危険物取扱者と自動車整備士があります。危険物取扱者とは、消防法で定められている危険物を管理したり取り扱いを監督できたりする資格です。どのようなガソリンスタンドでも、最低1名は危険物取扱者の有資格者が必要になります。危険物には、甲種・乙種・丙種の3種類があり、ガソリンスタンドで働くならば甲種か乙種4類を取得しておくとよいでしょう。丙種は、ガソリンスタンドで取り扱っているガソリン・灯油・軽油などを取り扱うことはできますが、取り扱いの監督をすることはできません。
自動車整備士は、文字どおり自動車整備を行うことができる資格です。整備工場を併設していたり車検を行っていたりするガソリンスタンドでは、特に重宝されることでしょう。自動車整備士には1級~3級まであり、無経験から取得するには実務経験を積んでから試験を受験するか、専門学校に通って所定の単位を取得したうえで学科試験を受けて合格しなければなりません。ガソリンスタンドで自動車整備士と一緒に整備を行って実務経験を積み、試験を受けて整備士になる方もいます。
自動車検査士は、1級・2級自動車整備士を取得している方が1年以上整備主任者として実務経験を積み、自動車検査員教習を修了すると取得可能な資格です。車検を行っているガソリンスタンドでは、有資格者が必要になります。
2-3.資格を取得していないとできない仕事とは?
ガソリンスタンドの求人を見ると、監視スタッフや監視員という言葉を目にすることがあるでしょう。監視スタッフとは、セルフサービスのガソリンスタンドで利用者の様子を監視したり必要があれば手助けをしたりする仕事です。無資格者が危険物を取り扱うのを監督するには、危険物取扱者の資格が必要になります。また、危険物取扱者として6か月以上の実務経験を積むと保安監督者になれるのです。
自動車整備士の資格を取得していれば、自動車の整備・点検・修理を行うことができます。無資格者でも整備・点検・修理の補助を行うことはできますが、整備士がいない場所で行えば違法になりますので注意しましょう。つまり、自動車の整備や点検を行っているガソリンスタンドでは、必ず自動車整備士が常駐していなければなりません。車検を行う場合は、整備士の他に自動車検査士の有資格者が必要です。
2-4.アルバイトでも資格を持っていれば有利?
危険物取扱者や自動車整備士の資格は、アルバイトであれば必要ないというところが多いでしょう。ただし、セルフサービスのガソリンスタンドで、監視員のアルバイトをする際は必要です。
でも、危険物取扱者や自動車整備士の資格を持っていれば、時給アップなどの優遇措置があるでしょう。整備士の場合は、正社員にならないか、と誘われることもあるかもしれません。
3.ガソリンスタンドの仕事内容や資格に関するQ&A
Q.ガソリンスタンドで働きながら資格を取得した場合、時給アップなどはありますか?
A.スタンドによりますが、アップの可能性は高いでしょう。
Q.無資格・無経験でも自動車整備の補助などをすることは可能ですか?
A.経営者にお願いして、補助をさせてもらえるようにかけあってみましょう。
Q.セルフサービスのガソリンスタンドでは、有資格者以外は働いていないのですか?
A.セルフサービスのガソリンスタンドは人を減らしてガソリンの価格を下げているところが多いため、監視員しかいないというところもたくさんあります。したがって、有資格者限定での求人が多いでしょう。
Q.女性でも整備士として働けますか?
A.もちろんです。今は女性整備士もたくさんいます。
Q.高校生でも危険物取扱者の資格は取得できるのでしょうか?
A.はい、可能です。挑戦してみましょう。
おわりに
今回は、ガソリンスタンドの仕事内容や取得しておくと有利な資格などをご紹介しました。危険物取扱者の資格を取得していると、ガソリンスタンド以外でも求人があります。取得しておいて損はないでしょう。ガソリンスタンドで働くうちに危険物取扱者に興味が出てきて、資格を取得したという方もいます。セルフサービスのガソリンスタンドの監視員は、70歳くらいまで求人があるため、定年後にもう少し働きたいという方にも人気です。
また、学校などに通わず自動車整備士の資格を取得したいと思っている方にも、ガソリンスタンドの勤務はよいでしょう。整備工場を併設しているガソリンスタンドならば、給油などの業務の傍ら整備士の補助を行って実務経験を積むこともできます。