資格取得は、就職や転職はもちろんのこと、現在の仕事のキャリアアップや業務をより高いレベルで行う上でも役立ちます。
少し前に資格ブームが起こり、幅広い年齢層の人が通信講座を利用していました。
今現在でも通信講座を利用したり、自分で資格をとるための勉強をしている人はたくさんいます。
しかし、「仕事が忙しい」「なかなか時間が確保できない」など、資格勉強の方法について悩んでいる方もいるでしょう。
そこでこの記事では、やる気を出すための秘訣・仕事しながら資格を取得するコツ・必要な勉強時間など、いろいろなことについて説明していきたいと思います。
努力次第で資格取得することはできるので、ぜひチェックしてみてください。
- 資格を取得するための勉強法
- 仕事をしながら資格を取得するためのコツ
- 資格取得への勉強時間について
- 資格勉強のやる気をアップさせるポイント
1.資格を取得するための勉強法
1-1.過去問を中心的にする
資格を取得するためには参考書や問題集は必要不可欠です。
しかし、そればっかりではいつまで経っても資格を取得することはできません。
試験に出る問題というのは、参考書のなかでも一握りと言われています。すべてが出題されるわけではなく、本当に重要な部分だけ出てくるのです。
よって、最低限のことさえ学んでおけば試験に合格することができます。
最低限のことを学ぶためには、“過去問”を解くことが1番!
過去の問題集を最低3年分は解いてみてください。
そこで「分からなかった」「間違ってしまった」という問題を中心的に学習すること。
この方法で勉強をしていけば、ムダな時間をかけずに資格取得への道が開けます。
1-2.資格試験はほとんどが暗記
問題への理解は大切ですが、ほとんどは“暗記力”にかかっていると言えるでしょう。
取得したい資格内容によっては専門用語をたくさん覚えなければならないこともあるはず。
もともと、暗記が苦手な人は本当にイヤなものですし、暗記自体が苦になってしまいます。けれども安心してください。コツさえ掴んでおけばスムーズに頭の中に単語を入れることができるでしょう。
そのコツとは、「同じ単語を何回も繰り返す」こと。
例えば、1つの単語を1日に何回もペーパーに書く人がいますが、その方法はNG。
単語にかける時間を増やすのではなく、回数を増やしていってください。
人間の脳は24時間経過すればその前に覚えたことのおよそ70%を忘れてしまうと言われています。そのため、毎日同じ単語を繰り返していけば良いのです。
毎日頭の中に入れ続けることで自然と頭の中にインプットされるでしょう。
1-3.睡眠時間は最低7時間とる
寝る間を惜しんで勉強をする人が多くみられますが、睡眠不足は逆に勉強に支障をきたしてしまうのでオススメできません。
実際、睡眠時間を7時間しっかりとった人の方が記憶力ややる気が上がると研究結果で判明しています。なぜ睡眠が勉強に大きく関わるのか、不思議に思ったことはありませんか?
その理由は、「脳」にあります。脳は寝ている間、その日に得た情報や記憶を整理していくのです。
睡眠をしっかりとることで覚えたことが脳の奥底に刻み込まれ、次の日に忘れたということはありません。
効率的な勉強法をしていきたいのであれば、睡眠時間をしっかりとること。これが1番です。
2.仕事をしながら資格を取得するためのコツ
2-1.通勤時間・休憩時間を利用しよう
仕事をしながらの資格勉強はなかなか難しいことです。比較的自由な時間を得られる仕事ならば良いですが、土日も出勤しているという人もいるでしょう。
仕事と勉強を上手に両立するコツとして、会社に行くまでの通勤時間を利用する方法があります。
通勤時間はうってつけの勉強時間です。とくに、会社までの距離が長い人はオススメ。
電車の中で参考書を開くのも良いですし、小さめの問題集を購入して解くのも良いでしょう。自分でわからないところをまとめたミニノートをつくって、毎日読み続けるのも効果的です。
車通勤でも、学習CDを流しながら資格勉強をしているという方もいます。
ほんの少しの時間と思うかも知れませんが、通勤時間を有効に利用することで効率良く学習を進めることができるのです。
2-2.朝、早起きして勉強時間をつくる
仕事後は疲れがたまっており、勉強をするやる気が起きないことでしょう。
帰宅後がムリならば、朝早く起きて資格の勉強をしてみてはいかがでしょうか。
たった30分早く起きただけでもその時間を勉強にまわすことができます。
夜よりも朝の方が勉強には最適な時間だと言われており、暗記力もアップするのです。
夜にやるのではなく、少しいつもより早く起きて勉強時間をつくってください。
仕事と勉強が両立できますし、効率的な学習を実践することができるでしょう。
2-3.休憩と勉強のメリハリをつける
資格取得を目指すのであれば、スケジュールをきちんと組み、時間を有効に使っていかなければなりません。
「明日でいいや…」「ちょっと休憩しよう」と何回も休憩を繰り返していればそれだけ勉強に割く時間がなくなってしまいます。
仕事と両立するためには、休憩時間と勉強の“メリハリ”をつけることがとても大切です。
メリハリをつけるからこそ、質の高い勉強ができ、休憩するときはしっかり頭を休めることができます。なかなか時間をとることができない社会人だからこそ、資格の勉強は「質」にかかっているのです。
休憩と勉強のメリハリをつけた時間を過ごしていってください。
3.資格取得への勉強時間について
3-1.資格によって勉強時間は違う
資格のラインナップを見てみると、本当にたくさんの種類があります。
よく、「どのくらい勉強をすればいいの?」と聞きますが、実際、どんな資格を取得したいのかによって勉強時間も変わってくるでしょう。
例えば、難しいと言われている「公認会計士」や「弁護士」「税理士」はおよそ3,000時間の勉強が必要といわれています。「TOEIC」や「簿記検定」「気象予報士」はおよそ1,000時間、「ファイナンシャルプランナー」「衛生管理者」「フードコーディネーター」などはおよそ半年間となっています。
2,500時間の勉強が必要な資格は難易度が高く、また、3ヶ月の勉強で取得できる比較的やさしい資格もあり、本当にさまざまです。
自分が取得したい資格がどのくらい勉強すれば良いのか、目安として調べてみるのも良いかもしれませんね。
3-2.仕事と両立している場合はもっとかかる
仕事をしながら資格を取得しようとしている人は目安の勉強時間より、もっと時間がかかるものと思っておいてください。
仕事が忙しいときはなかなか難しいですし、勉強に割く時間が毎日少なくなってしまうでしょう。
学生は時間がたっぷりあるので自分次第でははやく取得することができるかもしれません。社会人はとにかく時間がないでしょう。
自分で上手く工夫をしていきながら、できるだけ時間を資格取得するための勉強に使っていくことが大切です。
スケジュールを立てるときは余裕をもって、目安時間よりも長い設定でたてていってくださいね。
3-3.難易度が高い資格ほど勉強時間は必要
資格内容によって難易度は違います。難易度が高いものであればあるほど勉強時間は長く必要になるでしょう。
取得が難しい資格は3年以上勉強しなければ資格試験に合格できないとまで言われています。なんとか取得しようと、試験に落ちては再び勉強することを根気強く続けている方もいらっしゃるほどです。
「自分だったら簡単にとれる!」と思っていては大間違い。あまい考えを捨てて、自分で現実的な計画をたてていかなければ試験に合格はできません。
「時間がない」ことを理由にせず、上手に工夫して時間をつくっていきましょう。
4.資格勉強のやる気をアップさせるポイント
4-1.リフレッシュ時間とのバランスが大切
何にせよ、物事をはじめるには「モチベーション・やる気」が大切ですよね。
やる気がなければ資格勉強も長続きしません。
では、やる気をあげるためにはどうすればいいのでしょうか。
そのポイントは「バランス」にあります。勉強をする時間とリフレッシュ時間とのバランスです。
バランスを上手く保っていけば勉強に有効なリフレッシュをすることができるでしょう。
1日にやるべきことを決めておき、時間を活用していってください。
4-2.資格を取得したらどのようなメリットがあるのか考える
もし、途中でやる気が完全に失われてしまったら、それは本当に必要な資格ではないということです。
自分のキャリアアップのために資格を取得するのであれば、必死に勉強をするはず。
そんなときは、今一度考えてみてください。
“本当に取得したい資格なのか”改めて考え直すことができるでしょう。
また、資格を取得したらどのような“メリット”があるのか考えてみることもオススメ。
自分にどのような影響があるのか、想像することでやる気をアップさせることができます。
ぜひ試してみてくださいね。
まとめ
資格試験についての勉強法をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
これから勉強を始める人はもちろんのこと、仕事と勉強がなかなか両立できない人にぜひチェックしてほしい内容となっています。
- 過去問を中心に勉強していく
- 最低7時間の睡眠をとり、暗記力アップにつなげる
- 通勤時間や朝の時間を利用する
- 勉強と休憩のメリハリをつける
- 自分が取得したい資格の勉強時間を知ろう
- 難易度が高いほど勉強時間も必要
- 資格を取得したときの自分を想像する
以上のポイントに注目して資格を取得するための勉強をしていってください。そうすればきっとあなたも資格を取得することができるでしょう。
効率的にできる勉強法が合格へと導いていってくれます。
仕事が忙しいからと理由をつけずに、工夫して時間をつくっていくことが大切です。上手に勉強をしている人は時間を有効的に使っています。「仕事をしているから…」と諦める必要はありません。
仕事をしながら資格を取得している人はたくさんいるので安心してください。
自分の努力次第で欲しい資格を取得することができること、時間は工夫すればつくれるということを忘れずに、勉強時間を大切にしていきましょう。